弁護士1年目から案件解決までの全過程に携わる - 三宅坂総合法律事務所

コーポレート・M&A
篠田 憲明弁護士 星野 光帆弁護士

将来弁護士として法律事務所への入所を考えている方の就職活動は、例年司法試験が終わる6月以降に本格化します。

BUSINESS LAWYERSでは、学生の皆さまに、今後の進路を検討する上で参考にしていただくために、日本の企業法務をリードする法律事務所の弁護士をお招きした就職合同説明会を6月6日(水)にTKP新橋カンファレンスセンターで開催します。

本稿では、当日参加する事務所の一つである三宅坂総合法律事務所の業務内容や働き方、採用・教育の方針等についてお聞きした内容をご紹介します。

事務所と業務について

事務所の歴史と概要について教えてください。

当事務所は、1990年に千代田区麹町で開設され、2001年に千代田区内幸町(現所在地)に移転し、業務と人員を拡充してきました。当事務所のクライアントは、上場・非上場を問わず、各種企業(事業会社、投資会社、金融機関)やファンド等が中心です。2018年5月現在では、在籍弁護士数が30名、うちパートナー弁護士が18名、アソシエイト弁護士が12名のパートナーシップ形態の法律事務所です。当事務所の運営には、パートナー弁護士のみならず、アソシエイト弁護士も、役割分担を決めて参加しております。

業務内容としては、多様な分野の企業法務、紛争解決、M&A・企業再編、ファイナンス、事業再生・倒産処理、国際法務等を幅広く取り扱っています。当事務所は、各分野において高度な専門性を有する各弁護士の知識とノウハウを活用して、クライアントの利益に合致するリーガルサービスを提供しています。企業の広範な法務ニーズに応えるため、国内法務への対応に加え、国際法務について、所内で国際法務の経験のある弁護士が北米・欧州諸国や中国・ASEAN諸国を中心とするアジア地域の現地法律事務所等とも連携のうえ、業務上必要な対応を実践しています。

働き方について

どのようにしてキャリアを積んでいくのでしょうか。

当事務所に新しく入所した弁護士は、1年目の1日目から、一人の弁護士としての自覚をもって、クライアントの利益のために全力を尽くして働いていきます。基本的にはOJTで、依頼者との面談や電話・メール等の連絡、裁判所での手続等も、先輩弁護士との徹底した合議を経たうえで、1年目から責任をもって対応します。日々、優秀な弁護士同士で、案件ベースで徹底的に方針を合議する経験を積み重ねることが優秀な弁護士となるための研鑽として重要なので、1年目の弁護士にも合議において積極的・建設的に意見を述べることが求められます。入所した弁護士は、最初の数年は本人の希望も確認したうえで幅広い業務分野を経験します。また、複数のパートナー弁護士や先輩アソシエイト弁護士と仕事を共にしながら、多岐にわたる法律的な素養と弁護士としての様々な仕事の進め方を身につける機会があります。そのような経験を積みながら、先輩弁護士から参考になる意見も得つつ、自分自身の専門分野の確立や顧客の獲得を実践していきます。

当事務所では、採用するすべてのアソシエイト弁護士に、将来的にはパートナー弁護士となって共に事務所経営をしていただきたいと考えておりますので、そのために、一歩先を進んでいる所属弁護士の知見やノウハウを惜しむことなく積極的に後輩に伝え、また、共働する弁護士同士としての議論を大切に積み重ねております。

キャリアの形成過程は本人にとっても当事務所にとっても非常に重要であり、また、業務を続けるうちに興味・関心は変わり得るものですから、アソシエイト弁護士には仕事の割振りについて定期的にパートナー弁護士に意見を伝える機会を設けています。また、普段の仕事の際やアド・ホックな食事の機会を通じた意見交換も行っています。アソシエイト弁護士同士の関係も良く、先輩アソシエイト弁護士と折に触れて食事に行ったり、共働している案件の際に参考になる話を聞いたり、仕事の進め方について相談をするということも日常的にあります。

留学や出向についてはどのように考えていますか。

当事務所には、本人の興味や志向を踏まえて、在籍出向や留学を積極的に推奨し支援する制度があります。出向や留学により事務所外で得た経験は、その弁護士の将来にとって非常に有益なものになりますし、また、その弁護士が、新しい知見を得て事務所に持ち帰ることで、日々変化するクライアントニーズに対応できるという面もあります。当事務所では、これまでに官公庁(公正取引委員会等)や民間企業に合計6名の弁護士が在籍出向しております。そのほか過去には企業内弁護士の経験者も2名在籍しております。海外留学には相応の事務所補助をしており、当事務所には、米国ロースクールやEU諸国に留学した弁護士がパートナー弁護士も含め8名在籍しています。海外留学を希望する場合、留学経験のある先輩弁護士から有益なアドバイスを得ることもできます。

業務上、どの程度英語を使う機会があるのでしょうか。

本人の希望や志向に応じて、相当な割合で英語案件を扱うことができます。本人の希望や適性を重視しますので、たとえば、業務の7、8割が英語案件というアソシエイト弁護士もいますし、英語案件がほぼゼロというアソシエイト弁護士もいます。

1年目の弁護士の業務時間はどうですか。

業務時間という点では、業務の開始終了時間は1年目であっても各弁護士の自主性にゆだねられています。日々の業務において、高い生産性とクオリティーを保つためには、十分な休息をとって仕事に取り組むことが必要です。もちろん、倒産事件や大型案件、クライアントが駆け込んでくるような緊急の案件の依頼などがあった場合には、プロフェッショナルとして仕事に注力することになりますが、アソシエイト弁護士の業務量が過多になりすぎないよう仕事の割振りにおいて、十分な配慮をしています。

事務所外ではどのような活動をしていますか。

まず、各弁護士は、日々弁護士として期待される仕事を真摯に模索しながら、一定の経験を重ね、あるべき弁護士像を獲得するものと考えています。

そして、各弁護士が事務所外で多様な知識や経験を得ることで、事務所全体として最新の知見を蓄積することができると考えています。現に当事務所のアソシエイト弁護士の多くは、所内の研究会(M&A・金融関連、アジア実務関連、会計税務関連等)のほかに、会社法研究会、倒産法研究会、競争法研究会等の弁護士会における研究会、弁護士会の各種委員会活動、外部のセミナー・講習会にも、自主的に参加しています。

教育について

アソシエイト弁護士が経験を積んでいくうえで、どのような点に注意をしていますか。

当事務所では、アソシエイト弁護士が、弁護士1年目から、案件全体に主体的に関与できるようにしています。たとえば、入所間もないアソシエイト弁護士は原則として新件を担当することとなっており、初回打合せの段階から案件解決までの全過程に携わることができるよう配慮しています。

一つの案件の特定のポイントだけでなく案件全体を担当することで、そもそも何が法的に問題となっているのかの検討から始まり、契約から紛争解決まで、すべての場面でクライアントに対応できるスキルを身に着けていきます。また、若手弁護士が、案件処理についてわからないまま一人で抱え込むことにならないよう、早い段階でこまめに合議を行っています。

アソシエイト弁護士は特定のパートナー弁護士とのみ仕事をするのではなく、すべてのパートナー弁護士と仕事をする機会があります。そして、弁護士としての素養を習得したうえで、ジェネラリストを志向することも、自分が興味を持った特定の分野についてスペシャリストを目指すこともできます。  

若手弁護士にどのようなことを期待していますか。

当事務所では若手弁護士であっても、与えられた仕事を機械的に処理するのではなく、自ら主任弁護士と同様の自覚をもって事案の本質を見極める努力をし、徹底した調査・検討を行ったうえで、合議などの場で積極的に意見を述べ、クライアントのために全力で案件に取り組むことを求めています。1年目のアソシエイト弁護士にも、パートナー弁護士の補助ではなく、クライアントのために仕事をしているという出発点に立って案件に取り組むことを期待しています。

採用について

どのような人物を求めているのでしょうか。

多様なクライアントニーズを満たすためには様々な志向や能力、強みを持った多様な人材が必要であると考えており、弁護士として検討が要請される各種事象について自身の意見をもち議論をすることができるとともに他者の意見にもきちんと耳を傾けることができることが重要です。弁護士は様々なクライアントに直面する職業ですので、法律実務に限らないコミュニケーション能力も重視しております。

サマークラークやサマーインターンについて教えてください。

当事務所では、毎年、法科大学院生向けにサマークラークを実施しており、法令や判例、文献のリサーチ、文書作成、合議、現場同行など弁護士業務の補助を経験できるプログラムを企画しています。また、弁護士業務に興味関心がある学部3、4年生向けにはサマーインターンも実施しております。

いずれのプログラムも弁護士業務の体験はもちろん、当事務所のパートナー弁護士やアソシエイト弁護士と仕事や生活についてざっくばらんに話をする機会を設けております。今後の進路や就職を考えるうえで有益なプログラムであると自負しておりますので、積極的にご応募ください。

採用ではどのような面接を行っているのですか。

当事務所では、採用にあたっては、時間をかけて個別に複数回面接を実施しております。その理由は新しく入所した弁護士が、入所前に当事務所に対して持っていたイメージと入所後の実際が異なってしまっては、その方にプラスにはなりませんし、当事務所としても長い間一緒に仕事をすることを前提に採用していますので、そのようなことは避けたいと考えるからです。そのため、面接にお越しいただいた方には、原則として当事務所の大多数の弁護士とお会いいただけるよう努めています。また、採用もすべての弁護士の協議で決定しています。こうすることで、当事務所にとっても、入所希望者にとっても、入所前のイメージと入所後の実際に齟齬が生じることなく、長い間一緒に仕事がしやすい環境が作れると考えています。

さいごに

若手の先輩弁護士からメッセージをお願いします。

面接で多くの弁護士と実際に会ったうえで入所を決められるというのは、学生側にとっても大きなメリットだと思います。入所前に持っていたイメージと入所後に事務所に対して持った印象には違いはありませんでした。

当事務所は、弁護士としての成長と自主性を重視する事務所であり、若手であっても、一人の弁護士として多様な案件に主体的に関わることができ、日々成長を実感できる事務所だと思います。また、所内勉強会などでの研究の発表や拝聴の機会もあり、案件の処理に限られない多様な経験を積むことができると考えています。

パートナー弁護士からメッセージをお願いします。

当事務所は、弁護士間の信頼関係を重視し、多様な経験をもつ弁護士同士が互いに協力して、クライアントのために最適な対応をすることを常に心がけております。入所いただいた方とは、長く一緒に仕事をしていくことを期待して、採用活動や入所後の若手教育を行っています。業務の専門性はさることながら、日々の仕事をするうえでは良好な職場環境が重要であると考えております。実際の職場環境を見ていただく機会として、直近ではサマークラークやサマーインターンの実施を企画しておりますので、ぜひご応募ください。

三宅坂総合法律事務所

三宅坂総合法律事務所

主要な取扱分野

企業法務・紛争解決・渉外取引等多岐にわたっております。



案件でよく扱う業法や法律
各弁護士がそれぞれの専門性を発揮することで、特定の分野に限られない多様なクライアントニーズに対応しています。

在籍出向や留学についても積極的に推奨・支援をしています。

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